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「茜さん…」

零は静かに感動していた。

俺のことをそんなに心配してくれるなんて──


「喧嘩するなら制服を脱いでからやれ。…いいか？凰鳴の生徒が下校途中に暴れてたとかいって花崎さんに迷惑かけるなよ？」


「…あ…、…なーるほど」


…そしてあっという間にさめた。




「俺の心配じゃなくて？」

「お前の？その点に関しては心配無用だろう」


篠田はとりあえず変態だから

喧嘩して負けるなんて事はまずない！





....




目の前でそう言い切られた零。




「当然、喧嘩ほどバカな解決策はないから避けるべきだ。…ただ今回ばかりは相手がハルクだからな」

「……」

「…あの鼻につく態度、危ない…私まで手を出しそうになった…!!」



…もし我慢が限界を超えていたなら

茜が何をしでかしたかはご想像にお任せする。