《番犬女》は俺のもの
第25章 みとめない!!!
「とっころっでさー、茜サン」
一転、ニヤリと笑みを見せた零。
「俺、まだ聞かれてないけど」
「…? な、何をだ…」
怒ってたんじゃないのか
「何って…、クリスマスの、予定」
その、張り付いた笑顔と細めた目が…不気味だ。
「いつ聞かれるんだろうなー」
「……っ」
「イヴの夜まであと7日…、あれ、一週間なんだね」
「わざとらしいな…!!」
零には、彼女の突っ込みは聞こえなかったようで。
「早く聞いてくれないと……、俺、寂しくて何しでかすかわかンないな……」
「…そ…そうなのか(汗)」
「…うん」
「…っ、聞く!聞くから待て」
ここは聞いとけ
茜の本能がそう判断した。