《番犬女》は俺のもの
第25章 みとめない!!!
「──…!」
「茜サン、花崎サン……。その二人がカップリングしたら凰鳴の女の子達は大喜び!──って、さっき話したけどさ。
──…俺は、認めないからね、ぜったい」
ビリっと鋭い空気が茜を襲った。
…動けない
いまの篠田には、口答えするべきじゃない。
もがくのを止めた彼女を抱き抱え、零は確実に梗子の家から離れてゆく。
「…番犬?もういいよ、そうゆーの」
「……」
「女に嫉妬するのはこりごり。茜サンは生徒会の番犬じゃない…俺の、ネコちゃんだから」
俺、どっちかと言うと犬よりネコ派だしね
零は小さく付け加えた。