《番犬女》は俺のもの
第30章 茜さんは、俺のもの
ビリビリと背中まで痺れてくる。
零の舌が先端にぐるっと絡まりついて、咥えられてない方は、指でつまんで捏ねられた。
「…ハ…ハァ、…‥は」
「──…ッ」
茜さん
目を、開けて───
「……!? は、…ぁ、ぁ…ッ」
“ そんなこと…できるか…!! ”
──お願い
「……!!」
「お願い…」
「…く、…っ…ハァ‥、わかっ た……!!」
「……」
パチリ
きつく閉じていたせいでぼやける視界。
目を開けた茜は、胸に顔を埋める彼の瞳に釘付けられる。
先端を含む唇に、目線が引き付けられてしまう。
“ すごく…恥ずい…っ ”
彼女が目を離せないでいると
不敵に笑った零は音をたててしゃぶりついた。