《番犬女》は俺のもの
第30章 茜さんは、俺のもの
──…でもね茜さん
忘れちゃ、ダメだ。
「…ハァ‥ハァ、あッ…しの…だ…//」
「──…俺が本気出したら…!
君を只の女にモドス事なんて簡単なんだよ」
「…っ…」
「…覚悟するのは…ッ 君のほうね」
.........
感じる彼女の顔を映し出していた鏡も
徐々に、また……曇り始める。
シャワーの湯が止まった今
二人のいるバスルームは、冬の寒さに染められてもいいくらいなのに。
籠る熱は、はたして何処からくるのやら。
何処から……
それは
──…簡単だよね?