《番犬女》は俺のもの
第1章 生徒会の番犬
一方、凰鳴女子高等学校の風紀は固い規則で守られていた。
凰鳴女子校は中学~高校のエスカレーター式の学校であり、男子のいない世界で慎ましく教育される。
まぁ一般人のなかには女子校と聞くと、
スカートの中が見えても気にしないだとか
女同士の陰湿ないじめが横行しているだとか
そんなことを考えている人もいるようだが凰鳴女子校は全く違う。
スカートはもちろん膝下丈
カバン、マフラー、靴、靴下、帽子まで…身に付けるものありとあらゆる物が規定され
髪染め禁止、パーマ禁止、肩の線より長い髪は結ぶか切る
携帯電話にいたっては、所持自体が禁止だった。
( ↓入学式の校長からの言葉
『携帯電話を持っている生徒は解約スルこと』
ザワザワザワ...... ←会場のざわめき )
そんな学校であるから自然と生徒は大人しく清楚になり、周りから《お嬢様学校》と呼ばれることに。
──別にみなお嬢様な訳でなく普通の家庭の生まれなのだか、そんなイメージがついてしまったのだ。