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《番犬女》は俺のもの

第1章 生徒会の番犬






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【生徒会室】



コンコン


──ガチャ



「…花崎サン」

没収したエロ本片手に生徒会室に入ったそいつは、奥の椅子に座っている女生徒の名を呼んだ。


呼ばれた女は作業中の書類から目を離し顔をあげ、そしてニコリと笑顔を見せた。



「茜ちゃんか…、どうしたの?」

「男からの新しい没収物が出た…処分していい?」

「…また没収? なに?ゲームとかかしら」

「いや、本だけど」

「…どんな本?」

「…いや…っ」


エロ本だけどさ


「花崎さんは見なくていいよ」

「…そう…、でも没収物には一応目を通さないと規則違反なんだけどな…」

彼女は困った顔をして言った。

この話の流れ的に、どういう本か感ずいても良さそうだけれど…っ


「…内容は?」


天然なんです、彼女。



「…内容…は…!! 」

「…」

「…女の…身体を見て…楽しむという…」

「…?」

「…っ、やっぱりいいです」


エロ本抱えて部屋に入ってきた後、それだけ言ってそのまま立ち去っていった。



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