《番犬女》は俺のもの
第1章 生徒会の番犬
残された天然女子の頭にはクエスチョンマーク
「どうしたのかしら」
首をかしげた彼女は 花崎 梗子 ( ハナサキ キョウコ )
この学園の生徒会長である。
生徒からも教師からも絶大な指示を受けてこの役職に押しやられた彼女は
甘い顔の美少女で
勉強は学年トップ
聖母マリアのような優しさをもち
親は某旅行会社の社長という正真正銘のお嬢様。
けれど金持ち特有の嫌らしさは微塵もなく、友人を大事にする人格者でもあった。
告白してくる男子生徒は数知れず…
しかし決まって梗子は
「ありがとう」 と、それだけ言ってやんわり断る。
まさに高嶺の花である。