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《番犬女》は俺のもの

第7章 誘拐





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その日の放課後



「…俺の顔、変、かな。何かついてる?」


「……」



茜は、例の男をじーっと睨んでいた。


別に睨んでいる自覚は彼女にはない。ただその目付きは他の男子生徒なら震え上がるレベルのものだ。



「俺、何か悪いことしたかな」

(  ̄▽ ̄) HA HA HA HA .....


《例の男》はただひとりで校門を掃除している。

茜はそれを校舎の窓から監視していた。





「見られてると緊張する」

「……ヤッパリ、ニテルカ?」

「照れるんだけど」

「黙れ」


ほうきを持ってニヤッとした零



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