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すべてはあの日から

第3章 デート?



「私といて…恥ずかしくない?」


はぁ、と大きく溜め息を吐き、


「バカ」と言う声と同時に抱きしめられる。



「俺、今日をめっちゃ楽しみにしてた」


頭上から低く響く声、

いつもとおんなじ日だまりみたいな落ち着く斎藤さんの匂い、


「不安にさせたり、悲しませたかったわけじゃない。
真央の笑顔が見たかった…」


顎が私の頭に乗っかり、
包み込むように抱きしめるその力が、強まる。


「恥ずかしいなんて思うわけないだろ、
俺にとって真央は、大事な一部だよ」

「……!」


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