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スーパーボール

第3章 フーセンガム*櫻宮*新婚生活

(櫻井side)

家には、いつものアイツが待っている。

ガチャ。

ニ「しょーお、お帰り♡」

毎日、玄関先で抱きつかれる。

「ただいま」
ニ「んぅ?なんか、機嫌悪い?」

下から顔を覗かれる。

「……」
ニ「…抱きつかれるの、嫌?」

不安そうな顔をして、俺を見つめた。
この顔が、堪らない。

「嫌なわけないだろ~♡」

力強く抱き締める。

ニ「お帰りなさい、アナタ♡」
「ただいま♡」

毎日、こんな風に家に帰る。

ニ「今日は、餃子です!」
「餃子?珍しいね」
ニ「久々に、雅紀に会ったからなんとなく作りたくなった」

和也は、大学を中退した。
俺といる時間の方が、大切らしい。
行ってもいいのに。

「ふーん、元気だった?」
ニ「うん。智くんも一緒にいたよ」
「あの二人、まだ続いてるの!?」
ニ「うん、仲良く手繋いでたよ」

あの二人が、まだ続いてるのは意外─

でもないか。

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