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スーパーボール

第5章 フーセンガム*櫻宮*昔の話

(二宮side)

「「乾杯!」」

一昨日買ったシャンパングラスをカチンと鳴らす。

「美味しーい」
櫻「高いの買って正解だったな」

翔は、机に肘をついてグラス片手に微笑んだ。

「高いのじゃなくてもいいのに」

翔となら味なんてどうでも……

櫻「今日は高くないと駄目だろ?」
「んー?」

櫻「もう、5年だぞ」

「そーだね…」

何だかんだいろんなことがあった。

櫻「出会った時から…8年か…」

「嘘っ!?そんなに長い?」

会ったのが…
17歳で、今が25歳……

櫻「でも、和也が出てった時は死ぬかと思ったな」
「えー?そんな大袈裟なー」

櫻「でも、寂しかっただろ?」

「自意識過剰♡」

櫻「寂しかったくせに」
「でも、あのとき離れて正解だったと思うよ?」

櫻「まあな。てか、俺らが付き合ったときってどんな感じだったけ?」

酒の肴に丁度いいなって思った。

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