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スーパーボール

第5章 フーセンガム*櫻宮*昔の話

───

「ちょ、どこ舐めてんのっ」
櫻「いい音するでしょ?」

突然、耳を舐められる。

「いい音なんて、しないよ」
櫻「えー?感じる人もいるらしいよ」
「えー、嘘だ」

櫻「智がそうだって」

「はぁ!?」

何のカミングアウトだよ!
てか、智くんと会ったのかよ!

櫻「だから、和也も感じるかなあって思ったんだけど……」

「智くんと一緒にしないで」

酔いもいい感じに覚めて、
スッゴい眠くなってきた。


櫻「─二宮くん」

「え」

櫻「二宮くん、好きだよ」

たまに昔に引き戻される。
翔が“二宮くん”なんて呼んでくるから。

「やだ♡櫻井先輩ったら♡」

櫻「和也!」

飛び付かれた。
なんでこんな甘えんだろ。

櫻「愛し……」

言葉が途切れて、そのまま倒れた。

「えっ!?」

櫻「………」

パニクった。
え、何が起きたの?

「翔!」
櫻「……ふふ♡」

「……もう、翔嫌い!」

櫻「ごめんって、ほら、もっかいしてあげるから♡」

そんなこと言って…
自分が、したいくせに♡

-END-

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