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スーパーボール

第5章 フーセンガム*櫻宮*昔の話

飲みすぎた。

櫻「和也、大丈夫?」

一本、飲んだか?

「だーじょーぶじゃあにゃい♡」
櫻「あー、可愛い♡」

何年経っても、俺らは変わんないね。

「あぁ~、一日が終わる…」

明日になったら、6年目か…。

櫻「今からやっても、間に合わねぇな」

翔がボソッと呟いた。

「じゃあ、ちゅーしよ♡」

6年目に入った瞬間にすればいい。
愛を確かめればいい。

櫻「え?ちゅーだけで足りる?」

デレデレ顔の翔が、
俺をベットに連れていく。

「足りないよ♡」
櫻「足りないか♡」

ベットに腰をかけて、見つめ合う。
目を瞑ると、啄むようなキスが幾つも落ちてくる。

櫻「和也」
「んぅ?」

櫻「時計、見てみな?」

壁に立て掛けてある時計を見る。
短針と長針が12の位置で重なっていた。

「6年目だね♡」
櫻「そうだね♡」

その言葉と同時に押し倒された。

櫻「初めに聞いとく」
「ん?」
櫻「二回戦、してもいい?」

本当、えっろい顔してんな♡

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