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スーパーボール

第10章 カメライト*にのあい*レンズ

(二宮side)

「えーー!?なんで!どうして!」

バンバン、バンバン

机を何度も叩きながら、俺は写真部の先輩に大声で問いかけていた。

国分「だーかーらー!同級生ばっかり撮ってないで
ちゃんと景色、自然とかの写真を撮れ、ってこと」

「嫌です!俺は相葉くん以外の写真なんて撮りたくないです!」

国「だから…そんなアイドルの追っかけみたいなことしてないで…」

「追っかけなんかじゃ…ないです」

今まで、このカメラのレンズを通して色んな相葉くんの表情を見てきた。

許可だって、滅多に出してくれないけど出してくれた日には
何回シャッターを切ってるのかなんて数えきれない。

それぐらい、相葉くんの虜になってた。

国「とりあえず、今日はこっちのカメラで写真撮ってきて。
課題をクリアするまでこのカメラはお預け」

優しそうな顔して、鬼みたいなことを言う。

「国分先輩、鬼…」

国「鬼とか言うなって。ほら、早く行っといで」

背中を押されて部室から追い出される。

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