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スーパーボール

第10章 カメライト*にのあい*レンズ

「だって、ニノも俺のこと好きでしょ?」

ニ「……」

こくり、と頷いた。

「好きな人の写真は、撮りたいよ」

二人で見つめ合う。

「一緒に撮ろうか」
ニ「どうやって?」

「うーん…セルフタイマー!」

ニ「相葉くん」

「ん?」

俺を見て、ニカッと笑う。

ニ「俺、相葉くんが好き。だから、今日もワンショットいただきます!」

「えー」

ニ「なんで!なんでダメなの!」

俺を押し倒しそうな勢いで迫ってくる。
そんなニノを止める。

力は俺の方が強いからね♪

「ダメなんて言ってないでしょ」

ニ「でも、えーって!」

俺の両肩を掴んで、前後に揺さぶる。
もう、酔っちゃうだろ…。

「だから、ワンショットでいいの?」

ニ「え?」

ピタッと動きが止まる。
落ち着いたニノをしっかり座らせる。

「もう、いっぱい撮っていいよ」

ニ「うえーーー!本当!?」

また、俺の両肩を掴んで前後に揺さぶる。

「本当だって…取り乱さないで」

俺が酔っちゃう。

ニ「え、じゃあ、撮っていいの?」

「いいけど…」

ニノの腰で手を組んで、グイッと引き寄せた。

「ちゅーしてからね」

ニ「えっ!?」

「ちゅーしよ」

ニ「え、あ…でも……」

「もー、焦れったいなぁ」

『えっ』とか『でも』しか言わないその唇を俺の唇で塞いだ。

「ほら、撮りなよ」

ニ「~~っ!相葉くん、意地悪!」


不思議な関係から始まった恋。
もう、カメラなんてなくても俺たちの関係は続くよね♪

-END-

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