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スーパーボール

第11章 フーセンガム*天然*

(大野side)

「ただいまー」

今日もチョコを片手に家に帰る。
バイトの先輩が、くれる。

「ん、あれ?」

いつも家にいるまーくんがいない。
『おかえりー』って、迎えてくれるのに。

「珍しいなぁ…」

いつものチョコをテーブルに置いて、
洗面所に向かった。

「ん、あれ?」

洗濯機が回ってる。
てことは、家を出たのはちょっと前かな。
入れ違い?

まあ、そんなことを考えながら
お風呂を洗おうと浴室のドアを開ける。

「ほぇー?」

お湯が入ってる。
俺の仕事なのに、なんで?

疑問を頭に浮かべながら、
もう一度リビングに戻る。

んー。
なんで、こんなに部屋も綺麗なの?

相「大ちゃん!今日、早いね!」

「ねえ、まーくん。なんで、俺の仕事やってるの?」

相「え?いや、その…」

まーくんの目が、泳いでる。

「ねえ、まーくん」

裾をクイッと引っ張る。

相「今日ってなんの日だと思う?」

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