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スーパーボール

第12章 エンジェルクッキー*にのあい*視線

(二宮side)

君が訪れるのは、いつも突然で…。
四度目の再会は、いつもの公園だった。

ボスッ。

ネットにボールが入る音。
毎日聞いてるのに、今日だけは酷いくらい耳に響いた。


「ナ、ナイッシュー」


学校のバスケ部が言ってるのを
マネして言ってみた。

そしたら、君は微笑んで俺に橙色のボールを俺に投げ渡すんだ。


「久しぶり」


そう言って、手をパンッと叩いて
ボールが収まるくらいの手を広げた。

俺が少し戸惑っていると、
明るい声で俺に呼び掛けた。


「大丈夫、投げるだけでいいよ!」


にこにこ笑っていたから、
俺もつられて笑った。

慣れない手つきで、ボールを一回地面について君に投げ渡すんだ。

ボールは少し左に逸れてしまった。

「おっとっとー」

軽く左に体を動かして、
上手く手でキャッチした。

「バスケも出来るんじゃない?」

「え?バスケ?」

一定の距離を保ったまま、
君との話を始めた。

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