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スーパーボール

第14章 フーセンガム*櫻宮*笑顔

何度も奥を突かれて、おかしくなりそう。

櫻「和也っ…」

突く度に、俺の名前を呼ぶから……

「っ、あ、しょっ、あっあっ」

それに応えたくて、俺も翔の名前を何度も呼んだ。

─────

「……」
櫻「ごめんね、和也」

お風呂の大きい鏡で棒立ちの俺と、
後ろで謝ってる翔。

「……」

体中に、紅い痕が残っている。
しかも、数個とかじゃない。

嬉しいよ。
だけどさ……。

櫻「ついつい…ごめん」

その痕に怒ってるんじゃないの。
違うことに怒ってるの。

「不安?」
櫻「え?」

「俺がいなくなりそうで、不安?」

櫻「……」

翔は何も応えないで黙ったまま。

「俺はいなくなんないよ。こんな痕をわざわざ付けなく─」

喋ってる最中に後ろから、
抱き締められた。

櫻「不安だったかも…実はコレ無意識でやってた」

「え?」

櫻「ごめん」

そう言って、翔は首筋に顔を埋めた。
しばらくすると首筋が濡れた。

-END-

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