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甘い果汁

第8章 とろける果汁


 イライライラ…


 向こうのテーブルから聞こえる、気持ち悪いおっさんの声に吐き気がする。


 里奈は、そんなことおかまいなしに、


 「えーーっ、そんなことないですよ♡」


 この対応…。


 そのおっさんの連れの、二人のおっさんも口々に里奈の胸を指摘した。


 (くっそ… 何でこんなときにお皿多いんだよ)


 「ねーーえぇ、そのおっぱい、触ってもい~い?」でへへ

 「えっ…」

 「いいでしょ~、ちょっとぐらいさぁ~、ね?」


 (触るな)


 「やっ、それは困ります」


 「ねっねっ? だぁれも見てないからぁ…」


 そう言い、おっさんは里奈の胸に触れた。


 「ぁ…っ…~~~~~~~」


 「可愛い反応だね…」


 (触るな…)


 「あの…お客様、やめてくだッ…ぁん…」ビクッ


 「あっれえ~、ここ、ぐしょぐしょだよぉ… 悪い子だねぇ」


 (触るなって…!)


 「やだっ、やめて」


 里奈の顔が真っ青になっていった。


 周りの女性店員は、皆忙しくて気づいていない。

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