小百合
第12章 【狂い咲き】悪い女
くすぐったいだけ。
あれ?セックスって、こんなんだっけ?
・・・気持ち悪い・・・
たしかに、感覚はいつもと同じじゃないし・・・
登っていかないの。
逆に困っちゃったよ。
いつもなら、
旦那様となら、無意識に変な声を出してるよね。
声、出さなきゃだよね。
「あぁ~ん。イヤァ~ん。
あぁ~ん。アハァ~ン。」
どうしちゃったの?私。
セックスって気持ち良くなかったっけ?
ドレスは脱がされて、下着も外されて、身体中を舐められて。
でも、
「あぁ~ん。イヤァ~ん。
あぁ~ん。アハァ~ン。」
言うのがやっと。
・・・もしかして、
マグロって、これ?
小百合、不感症?
気持ちは焦っちゃって、なんとかしなきゃって。
オジサマがね、
小百合に入れたがってるの。
先っちょを当てがってるんだけど、全然、小百合ので濡れてないの。
濡れてるのは、オジサマが舐めた唾液と、ゴムに付いてるゼリーだもん。
小百合だって逆に必死だよ。
自分から脚を開いて、何とかオジサマのモノが入りました。
「あぁ~ん。イヤァ~ん。
あぁ~ん。アハァ~ン。」
・・・やっぱり、登っていかないの。
気持ち良くない・・・
ちょっと痛い。
オジサマが必死。
今度は後ろからだね?
小百合が上になるの?
「あぁ~ん。イヤァ~ん。
あぁ~ん。アハァ~ン。」
気持ち良くない。
え?小百合、泣いてる?
涙がね。出てきちゃったの。
ちょうど、オジサマが果てるのと同時くらいに。
「昨日とは別人のようだね。
まるで、生娘を犯しているようだったよ。
チアキ、また逢えないだろうか。」
結果オーライ。
オジサマの名刺、貰いました。
メールアドレス、書いてあった。
捨てちゃった。
朝早く、オジサマ達を駅まで見送りました。
オジサマ達の姿が見えなくなって、しばらく綾さんと歩いてたらね、
小百合ね、
涙が溢れてくるの。
「サヨちゃん、どうしちゃったの?」
道端で、綾さんがナダメてくれるけどダメなの。
綾さんに抱かれて、声を上げて泣きました。
なぜ?
理由は、1週間後にわかりました。