
小百合
第3章 【奴隷妻】赤と黒
「目隠し、外してください。」
やっと絞り出した言葉は叶えてもらえませんでした。
彼は私を立たせると、冷たいシートのような場所に座らせて、そのまま私を仰向けに寝かせました。
手首に何かが巻かれた。
広げられて、カチャッって・・・
足首にも。
!?
手足が四方に広げられて、大の字に繋がれたんです。
身体を縮めようとしても、手首と足首に巻かれたものがガッチリと外れなくて、ただ、ガチャガチャと金属の音がするだけ!
かすかな理性が、その意味を否定します。
イヤァ!こんなのイヤです。
外してください。
なんとか、身体を横にしようと、
なんとか、身体を縮めようとしたけど、裸を晒したまま、ただガチャガチャというだけ。
