小百合
第7章 【奴隷妻】静寂の中
物音で目を覚ましました。
彼が、ビニール袋に、小百合がまとめておいた汚いゴミを入れてました。
慌ててベッドから降りて、三つ指をついて、普通に
「いらっしゃいませ。旦那様。」
って、言いました。
???
旦那様?
私、彼のこと、旦那様なんて呼んでたっけ?
彼、ガサガサと手を休めずに、
「おはよう。
あぁ、おかえりかな?
ゴミは片付けておくから、食事を済ませてしまいなさい。」
白いガウンをかけてくれたの。
ベッドの側に、小さなテーブルが置かれてて、その上に、白いお皿とティーカップ。
目玉焼き、ベーコン、トーストとコーヒー。
あ、ナイフとフォークが、置かれてました。
この部屋に入るまで、なんとも思わなかった食器を使った普通の食事。
手がね、震えるんです。
悪い事をしているような感じ。
怖くて、上手く使えないんです。
理由は、少しだけ残ってる記憶だということは、わかってました。
なんとか食べ終わって、ちゃんとお皿も洗って彼を待っていました。
さっきはワイシャツだった彼が、小百合と同じガウンを着て部屋に来たの。
首輪を外してくれました。
肩を抱かれて、ドアの方に。
え?部屋を出るの!?
足が動きません。
ガクガクと身体が震えるんです。
この部屋の外の世界が、怖いんです。
彼は優しく誘ってくれてるんだけど、イヤなの。
なんで涙が出るのか、なんで身体が震えるのか、頭ではよくわからない。
彼に言いました。
「お願いします。
部屋を出るのなら、目隠しをして下さい。
お願いします。お願い・・・」
彼が、ビニール袋に、小百合がまとめておいた汚いゴミを入れてました。
慌ててベッドから降りて、三つ指をついて、普通に
「いらっしゃいませ。旦那様。」
って、言いました。
???
旦那様?
私、彼のこと、旦那様なんて呼んでたっけ?
彼、ガサガサと手を休めずに、
「おはよう。
あぁ、おかえりかな?
ゴミは片付けておくから、食事を済ませてしまいなさい。」
白いガウンをかけてくれたの。
ベッドの側に、小さなテーブルが置かれてて、その上に、白いお皿とティーカップ。
目玉焼き、ベーコン、トーストとコーヒー。
あ、ナイフとフォークが、置かれてました。
この部屋に入るまで、なんとも思わなかった食器を使った普通の食事。
手がね、震えるんです。
悪い事をしているような感じ。
怖くて、上手く使えないんです。
理由は、少しだけ残ってる記憶だということは、わかってました。
なんとか食べ終わって、ちゃんとお皿も洗って彼を待っていました。
さっきはワイシャツだった彼が、小百合と同じガウンを着て部屋に来たの。
首輪を外してくれました。
肩を抱かれて、ドアの方に。
え?部屋を出るの!?
足が動きません。
ガクガクと身体が震えるんです。
この部屋の外の世界が、怖いんです。
彼は優しく誘ってくれてるんだけど、イヤなの。
なんで涙が出るのか、なんで身体が震えるのか、頭ではよくわからない。
彼に言いました。
「お願いします。
部屋を出るのなら、目隠しをして下さい。
お願いします。お願い・・・」