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小百合

第8章 【奴隷妻として】旦那様と小百合

クルマのキーは、つけたままでいいのね。

スニーカーからハイヒールに履き替えたら、ボーイさん、手を差し伸べてくれたりして。

紹介状を見せると、エスコートしてくれました。

デッカァァァイ、会場。
ガヤガヤ、立食パーティー。
旦那様は上座じゃん。

うわぁ、視線が痛いっす。

小声で「ダレ?」とか、「おい、スゲェな。」とか。

旦那様の目に入りやすい方から近づきました。

旦那様は、笑顔でおいでおいでをしてくれました。

旦那様の隣に来たとたん、周りの空気が変わりました。

みんな、見てるぅ~。
もしかして、小百合、ヤラかしちゃった?

旦那様が、「皆さん、お待たせしました。紹介します。
妻の小百合です。」

小百合ね、頑張りました。
「初めてお目に掛かります。妻の小百合です。以後、お見知り置きくださいませ。」

やっと、同席のオジサマが、
「これは驚いたな。
お美しい奥様ですなぁ。」

「※※※さん、いきなり結婚したなんて言うから、どうしちゃったかと思ったら、なるほどね。」

次から次と挨拶に来られて、困っちゃいました。
ニコニコでホッペタが痛くなったの、初めて。

スッゴい料理、食べれなかったよぉ。

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