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2次元クエスト~ドラゴンの騎士~

第2章 テランからベンガーナへ

テラン王「ナバラから聞いておる。新たなドラゴンの騎士殿よ、色々とご苦労であったな」

リュウ「いやぁ、危うく死ぬ所でした」

僕は頭を掻きながら言った。

テラン王「リュウ殿は今までの記憶が無いそうだな。テランは見ての通り貧しい国だ。私の知識くらいで良ければ幾らでも貸そう」

リュウ「ありがとうございます」

テラン「しかし……何かの思し召しとしか思えぬな。今ドラゴンの騎士を遣わすとは」

リュウ「王様、この世界では今何が?」

テラン王「この世界とな?」

言葉を誤ったか?

テラン王「ふふ、余計な詮索は止めておこう……さて、この世界じゃが新たな脅威に曝されておる!」

新たな脅威……

僕の予想では……

テラン王・リュウ「冥竜王ヴェルザー!」

テラン王「なんと、知っておったのか……」

リュウ「いえ、大魔王無き今可能性は一番高いかと」

テラン王は、少し考え込み口を開いた。

テラン王「リュウ殿、ベンガーナ王への書簡を書くゆえ届けてもらえぬか?」

リュウ「そりゃ構わないですが……」

テラン王「頼みましたぞ。未来の勇者リュウよ」



王「カナルよ、わしは間違っているのだろうか?」

カナル「……」

テラン王フォルケンの護衛、カナルは答えを渋っていた。

テラン王「『竜天高く昇りしとき、新たな竜飛来し世界の幕を閉じる』……テランに古くから伝わる言い伝え。まさかとは思うがな」

カナル「全てはリュウ殿の行動次第と言うことですね……」

テラン王「うむ、竜の神の加護のあらんことを……」



ゴメ「何とか切り抜けれたね」

リュウ「君は何もしてないけどな」

なんとゴメちゃんは、一連の騒動の間中人形のフリをしていたのだ。

リュウ「とにかく、ベンガーナに行かなきゃ。テランの王様に馬をもらったけど乗れるかな?」

僕は、初めての乗馬体験にドキドキしながら馬の背中に飛び乗った。

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