2次元クエスト~ドラゴンの騎士~
第1章 退屈な世界
ジリリリ……
朝か……
僕はまだ眠い目を擦りながら目覚まし時計を止めた。
はぁ、今日もまた退屈な1日が始まる。
僕の名前は竜太郎。
成績・運動・容姿どれを取っても中の上で、言ってみれば器用貧乏ってヤツだ。
僕は、退屈な日常にうんざりしていた。
朝起きてご飯を食べて学校に行って勉強して帰ってご飯食べて寝る、のエンドレスループ……
両親は勉強していい会社に入れば幸せになるだなんて言うけれど、僕にはそうは思えない。
皆は……何が楽しくて生きてるんだろ?
・
・
・
キーンコーンカーンコーン……
今日も学校での1日が終わった。
あぁ、憂鬱だな。
竜太郎「はぁ……」
ご飯食べて宿題して寝て起きたら、また同じ事の繰り返しか……
僕は溜め息を漏らしながら、いつもの帰路をトボトボ歩いていた。
すると、いつもは目に入らない古書店の張り紙に目が止まった。
『当店で揃わないモノはありません』
僕が産まれる前から細々とやっていた古書店。
何年か前に店主が他界して閉店したと思っていたんだけど……
僕は誘われる様に古書店のドアを開けた。
古びた店内には、所狭しと本が並んでいる。
こういう本屋に入ったのは初めての事だったが、以外にも漫画なんかも置いてあって張り紙に嘘偽りは無さそうだ。
店主「いらっしゃい」
ガランとした店内に、若い店主の暗い声が響く。
僕は、不意に手に取った本を見ると懐かしさを覚えた。
『ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~37』
何年か前に完結してしまった漫画だ。
まだまだ続きが読みたくなる内容で、好きな漫画の1つだったけど終わってしまったのだ。
その後、続刊が出る事も無く作者は新作執筆中に病気で長期療養に入ったと記憶している。
店主「お客人、いい趣味してるね。僕も大好きだったよ」
僕は、買い物中に店員に話し掛けられるのが余り好きなタイプではない。
少しイラッとしながら愛想笑いだけしておいた。
店主「他にもみたいのがあったら言ってくださいね。ウチで揃わないモノは無いから」
……いちいち五月蝿いな。
竜太郎「じゃあ、ダイの大冒険の38巻ありますか?」
僕のいたずら心に少し火が付いた。
朝か……
僕はまだ眠い目を擦りながら目覚まし時計を止めた。
はぁ、今日もまた退屈な1日が始まる。
僕の名前は竜太郎。
成績・運動・容姿どれを取っても中の上で、言ってみれば器用貧乏ってヤツだ。
僕は、退屈な日常にうんざりしていた。
朝起きてご飯を食べて学校に行って勉強して帰ってご飯食べて寝る、のエンドレスループ……
両親は勉強していい会社に入れば幸せになるだなんて言うけれど、僕にはそうは思えない。
皆は……何が楽しくて生きてるんだろ?
・
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キーンコーンカーンコーン……
今日も学校での1日が終わった。
あぁ、憂鬱だな。
竜太郎「はぁ……」
ご飯食べて宿題して寝て起きたら、また同じ事の繰り返しか……
僕は溜め息を漏らしながら、いつもの帰路をトボトボ歩いていた。
すると、いつもは目に入らない古書店の張り紙に目が止まった。
『当店で揃わないモノはありません』
僕が産まれる前から細々とやっていた古書店。
何年か前に店主が他界して閉店したと思っていたんだけど……
僕は誘われる様に古書店のドアを開けた。
古びた店内には、所狭しと本が並んでいる。
こういう本屋に入ったのは初めての事だったが、以外にも漫画なんかも置いてあって張り紙に嘘偽りは無さそうだ。
店主「いらっしゃい」
ガランとした店内に、若い店主の暗い声が響く。
僕は、不意に手に取った本を見ると懐かしさを覚えた。
『ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~37』
何年か前に完結してしまった漫画だ。
まだまだ続きが読みたくなる内容で、好きな漫画の1つだったけど終わってしまったのだ。
その後、続刊が出る事も無く作者は新作執筆中に病気で長期療養に入ったと記憶している。
店主「お客人、いい趣味してるね。僕も大好きだったよ」
僕は、買い物中に店員に話し掛けられるのが余り好きなタイプではない。
少しイラッとしながら愛想笑いだけしておいた。
店主「他にもみたいのがあったら言ってくださいね。ウチで揃わないモノは無いから」
……いちいち五月蝿いな。
竜太郎「じゃあ、ダイの大冒険の38巻ありますか?」
僕のいたずら心に少し火が付いた。