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2次元クエスト~ドラゴンの騎士~

第2章 テランからベンガーナへ

ボルナーク「な、何が起こっているのです!?」


シウバ「……太陽の剣。サンシャインブロウ(太陽の1撃)!」

ボルナーク「う、ウォォー!!」

シウバの剣を受け、ボルナークは倒れた。

ボルナーク「正か、この私が人間ごときに遅れを取るとは……不覚」

シウバ「負け犬にも牙はある。その牙を研ぎ続ければ勝つことも出来るさ……」

シウバは思い出す。

過去に挑んだ破邪の洞窟の戦いの事を……

自分の未熟さ故に仲間たちを失い、魔界では負け犬とアダ名されたのだ。

シウバは、仲間たちの名誉のためにも二度と負けない事を誓った。

アキーム「シウバ殿、申し訳ない。3匹ほど城の方に!」

シウバ「……!」



リュウ「皆!急いで城の中に入って」

ゴメ「数が多すぎるよ……」

衛兵「ド、ドラゴンだー!」

不味い……まだ城外に人がいる。

リュウ「兵隊さん、ドラゴンは僕が引き付ける!その隙に皆を……」

正直ドラゴンを相手に出来る事は限られている。

人間の盗賊を相手にするのとは訳が違う。

リュウ「でやぁー!」

ガキン!

リュウ「だ、ダメだ!攻撃が効かない」

リュウの攻撃は、ドラゴンの堅い鱗によって阻まれる。

ブンッ……

すかさずドラゴンの爪がリュウを襲う。

リュウ「喰らったら即死……こうなったら避け続けるだけだ」

リュウは、ドラゴンと距離を置いて大振りの攻撃を捌き続けた。

リュウ「……!」

その時だった。

ドドドドドド……

ゴメ「そんな……ドラゴンが二匹も来た」

絶望的な状況だった。

だが、あくまでもリュウの目的は時間を稼ぐこと。

リュウ「この……やい!ドラゴン共、こっちだ!」

ドラゴンは、極めて知能が高く人語を理解する事が出来る。

だからこそドラゴンたちは、リュウの相手は一匹で十分だと判断する。

二匹のドラゴンはリュウに目もくれず城へと向かう。

衛兵「命を掛けて国民を守るのだ!」

衛兵たちも必死にドラゴンの進行を止めようとしているが、ドラゴンはものともせず突き進んでいく。

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