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2次元クエスト~ドラゴンの騎士~

第5章 魔将軍ガウス

無数の光の槍が魔鬼に襲い掛かる。

鬼「効かぬわ!」

ソル「なんだと!?」

鬼「くくく、無力……余りにも無力だ。我が力の前には神すらも非力!」

魔鬼は巨体に似合わない素早さで拳を降り下ろす。

ソル「く、防ぎきれん!」

サライ「圧倒的だ……鬼とはあれほど凄まじいモノなのか?」

アポロ「文献には天変地異を引き起こす存在とされている……」

ドシン!

鬼「『鬼神激』!」

魔鬼が拳を降り下ろすと、凄まじい衝撃波が沸き起こった。

ソル「ごはぁ!」

サライ「ぐっ!」

アポロ「げふっ!」

鬼神激は、その場にいた3人を吹き飛ばした。

魔鬼「たわいもない……」



ドォーン!

リュウ「な、なんだ!?」

ガウス「遥か次元の彼方から何か激しい魔力を感じる……」

ノヴァ「な、空間が裂けていく!」

ピシッ……ピシッピシッ!

マァム「一体この塔で何が起こっていると言うの?」

ピキッ……パリン!

突如として空間に亀裂が走り、そこに現れたのは4人の人影だった。

ガウス「ソル……ソル・バスター!」

ソル「ガウス将軍……」

マァム「顔見知りなの?」

ガウス「まだバーン様がご存命だった頃の部下だ。ヴェルザー軍との戦いで消息不明になっていたのだが……」

ノヴァ「皆、無事だったか」

ノヴァは満身創痍のアポロたちに駆け寄った。

アポロ「ノヴァ、すまない。天魔の塔の扉を開く事は叶わなかった……」

ガウス「まさかお前が天魔の塔の番人とはな」

ソル「将軍、私はもう過去の自分ではないのです。死の神『タナトス』の気まぐれにより生かされているただの木偶……」

ガウス「死の神タナトス……聞いた事がある。生死を司る魔界の神の1人。まさか実在していたとはな」

マァム「魔界の神の1人って……魔界には何人も神がいるって言うの?」

ガウス「魔界の土地は地上より遥かに広大だ。バーン様やヴェルザーが支配している土地でさえ半分にも満たないと言われている……地上ですら数多の神がいるだろう?」

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