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ｷｨﾝ…ｶﾞｷｨﾝ！

ソル「素晴らしい力だ。だが軽い」

昴「はぁ、はぁ、はぁ……」

既に肩で息をする昴に対し、ソルにはまだ余裕が見えた。

ソル「思ったより楽しませてもらったがそろそろケリを付けよう」

昴「くそっ……」

ソル「くらえ……『ダークマター』！」

ソルの右手から、暗黒闘気が溢れ出す。

アポロ「な、なんと凶悪な闘気だ！？」

サライ「このまま黙って見ていられません！助太刀します」

ソル「ふん、我が暗黒闘気の前に立ち向かうか？」

サライ「ぐっ……」

アポロ「む、無理だ。少しでも近付けば暗黒闘気に飲み込まれるぞ！」

巨大な暗黒闘気の前にサライとアポロは成す術が無かった。

ソル「終りだ……鬼の末裔よ。暗黒の世界で永久の時を過ごすがよい」

ソルが放ったダークマターの後には昴の姿は跡形も無かった。

サライ「そ、そんな……」

ソル「さぁ、後はお前たち二人だ。抗えば奴と同じ運命を辿る事になるぞ」

サライ「例え敵の力が強大でも、僕たちは諦める訳にはいかないんだ！」

アポロ「そうだ……地上の人々の為にもな！」

ソル「愚かな……」

ﾋﾟｼｯ……その時だった。

ソルの目の前に異様な亀裂が走った。

ソル「な、なんだ！？」

ﾋﾟｼｯ……ﾋﾟｼｯ！！

アポロ「次元が裂けていく！」

サライ「一体何が起こっているんだ！？」

ソル「まさか、ダークマターの中から出てこようとしているのか！？ありえん！」

ﾋﾞｼｯ！！！

？「我の眠りを呼び起こす者は誰だ？」

ソル「こ、コイツは一体……！？」

アポロ「鬼だ……昴、君は一体何者なんだ？」

鬼「人間、我が名は『魔鬼』。鬼の末裔昴に封じられし鬼よ」

ソル「魔を司る鬼か……ダークマターの暗黒面により媒体から這いずりでおったか。ならば『ホーリースピアズ』！」

ソルの背後から無数の光の槍が現れる。

鬼「ほう、光の力を操るか……だが鬼の力を見くびるでない！」