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Slow🎵Step 〜不器用な二人のラブストーリー

第4章 Step 4



「一果、家庭教師の件だが、研究室が一段落したら来て
くれればいいから、と里見くんに伝えておいたよ、それでいいかな?」

「はい ありがとうございます でも、もし、ご迷惑のようなら私は大丈夫ですから」

「ああ、その心配は無いだろう、しばらくしたら落ち着くと言っていたから」




里見の家庭教師が再開したのはそれからひと月ほど過ぎてからだった

「こんにちは 、よろしくお願いします」

「こんにちは、お願いします」

いつものように勉強が始まった

ああ… 良かった

里見は以前と変わらない様子で一果と接してくれた

謝りに行って良かった

一果は内心ほっと胸を撫で下ろした

いつものように勉強を終えるとお茶を出した

最近の研究室でのことなど楽しそうに話してくれる里見の様子を見て、一果は嬉しかった

また、兄、妹のようにして勉強を教えてもらえる

今日は伯父、伯母も、いつもより早めに帰宅できたので久しぶりに里見も一緒に夕食を摂ってから帰ってもらうことになった

久しぶりに楽しい食事だった

学校での嫌がらせは、佐藤が親身になってくれクラスの皆も一果に同情的だったためそれとなく目を光らせてくれるようになり収まっていた

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