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Slow🎵Step 〜不器用な二人のラブストーリー

第5章 Step 5



「一果、好きだ」

「え?」

「初め自分の気持ちに気付いた時、自分でも戸惑った 高校生の一果を好きになるなんて… 正直、忘れようと努力したし、すぐに忘れられると思ってた でも、暫らくしてわかったんだ 自分の気持ちを誤魔化すことはできないないって それからは毎週会えるだけでも充分だって自分に言い聞かせてきた でも、もう無理」

「あの… 里見、さん?」

「…何?」

「私も…」

「…?」

「私も、好きです」

「え? …本当に?」

「は、い、」

「俺と… 付き合ってくれる?」

そっと抱きすくめながら甘えるような声で囁く

「は、はいっ」

くすっ
「一果、可愛い」

ぎゅっと抱き締めながら

「それじゃ、来週は初デートだね」

真っ赤になりながらこくりと頷くだけで精一杯の一果

絶対、里見さんのほうが余裕だ…

「楽しみにしてるから」

こくこくと頷く一果の頬を両手で挟むと顔を上げておでこに軽く口付ける
そのまま目尻、頬、とキスを最後に唇に触れるか触れないかのキスをした

「ごめん、今日はほっぺで我慢しようと思ったけど無理」

そう言うと、もう一度、今度は少し押し付けるようにキスをすると名残惜しそうに唇を離した


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