Slow🎵Step 〜不器用な二人のラブストーリー
第18章 Step 18
一果と距離を置いてから一年が過ぎようとしていた
一進一退を繰り返しながらも研究は順調に進んでいると言っていいだろう
既に外部の教授陣からも一目置かれるようになっていた
現時点で研究自体に特出した成果は無いもののの、このまま大きな失敗が無ければ大学の研究室にはなんとか残してもらえそうだった
俺と関わることで一果が嫌がらせのようなことをされていると知った時、しばらく離れた方が良いと思った
何かあった時、側に居て守ってやれないのなら…
研究室を残すことができればその後は何とかなると思っていた
残れたら一果の側にいて守ってやれる
もし、来年もこの大学に残れたら
残って研究を続けることができたら俺は陰から一果を守ってやることができる
俺は例えどんなことをしても一果を守る
そう心に決めていた