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戦場での情事高槻恋物語

第1章 戦場看護女子眞田神楽

2022年──
中国北京の小さな町、広東町の山手に、一軒家が有った。
眞田家、父の海坊主、神楽、神威が住んでいる。
だが、そんなある日、眞田家のポストに一通の封筒が投げ込まれた。
謎の手紙が投げ込まれてしばらくして、この家の娘、眞田神楽がドアを開け、ポストまで歩き、投げ込まれた封筒の中身を確認する。

その内容は「眞田神楽、貴殿に戦場看護女子を務める事を命令する。もしこの命令に背く事があれば逮捕する」という衝撃的な内容であり、神楽の眼は戸惑った。


誰も居ないことを確認すると、家に入り、手紙の内容を父のに話した。
父親は最初は驚いた顔だったが、直ぐに、荷物を用意してくれて、日本行きのチケットをすぐさま用意してくれた。
朝、九時半発の日本行きの飛行機に乗り、いよいよ神楽は戦場看護女子になる。

昔から医療だけには長けていて、亡き母に幼い頃に消毒の仕方や、止血の仕方をよく教えてもらっていた。
その為、看護女子にふさわしいと思われたのだろう。
自室に戻り、荷物が入った大きなボストンバッグを隅に置きすでに、メイドが敷かれていた布団に入る。
「ハア・・・・・」
小さく溜め息をつき、布団に顔を埋め、神楽は静かな眠りについた。


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