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戦場での情事高槻恋物語

第3章 戦地

「金子婦長!兵士が一人傷しました!」


「何!?お前ら!手当出来るな!?」


「はい!!」


次々と、待機していたテントから、
看護女子が、出ていく。
予想以上に戦況は混乱していた。
今はテントには、金子婦長と、
神楽しか居ない。


「眞田。お前、まさか眞田凛の娘か?」

「はい、そうですけど・・・・・?」


眞田凛とは、中国、広東の小さな診療所で医師をやっていて、神楽の母だ、今から10年前2450年中国で「螺虫」と、言う病気が
流行り、人口が二割死に、
残りの四割が、感染し、神楽もその一人だ。


高熱が、出て、咳が出て、
毎晩苦しんだ。
だが、その時に眞田凛母が、漢方を作り、神楽を助けた。


螺虫が完治した神楽は、将来
漢方医になりたかったため、
母から、漢方を教わり、
止血の仕方や、手当の仕方も教わった。


金子婦長と、何か因果関係でも有るのか?
やはり、母と、私は容姿が似ている。
母は、髪を上で括って要るが、
神楽は、団子にして、髪飾りを
被せて居る。


「そうか。だからお前は医療に長けて居るだな。」


金子婦長はそう言い、再び、負傷者の手当のテントに入っていく。



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