腐男子はホモではないはず…
第1章 ルームメイト
高校に着くと寮に案内された。僕の同室の人は鈴村一樹(すずむらかずき)という、僕と同じ一年二組の人らしい。
それから入学式&始業式が行われた。この高校は一年が先に来て入学式を受けた後、全校生徒集まり始業式を受けるらしい。
クラスに行くと座席が黒板に書いてあり、僕は一番後ろの左端に座った。鞄から本を出そうとすると…
「えっと、神谷さんだよね…?」
「あ、はい…」
「隣の席の鈴村一樹です。これからよろしく♪」
と話しかけてきた。…ってことはこの人がルームメイトの人ってこと?
「神谷悠稀です…よ、よろしく。」
人見知りな僕は凄く目が泳ぎ、まともに相手の顔を見れないでいた。
「俺のことは気軽に一樹って呼んで!」
「僕も悠稀でいいよ。」
するとチャイムが鳴り、先生が入ってきて授業が始まった。