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彼女の恋愛

第12章 BBQ彼女

少しすると写メが送られてきた

見てみると少し緊張しているのか表情は硬いが、村瀬はやはり仏頂面とメガネなしだと整った顔をしている

[表情硬いけど、ありがとうw]

[僕なんかの写メどうするんですか?]

[内緒! もう遅いから寝よう?]

[…おやすみなさい]

[おやすみ、隆盛くん]

ラインを閉じて村瀬の写メをみているとついニヤニヤしてしまう

(やっぱり普段メガネでわからないけど整った顔してるな〜 睫毛なんかわたしより長いかも…)

マジマジ見ていたがコンコンとノックが聞こえて返事をすると楓が毛布を持って入ってきた

「雨、少し落ち着いてきたよ!朝には止むかも」

「友達が心配して教えてくれました。朝には落ち着くそうですよ」

「良かったけど少し残念かな〜 くるみちゃんとお泊まりなんてもう出来なさそうだから」

ギッとベッドに乗ってきたのでくるみが少し緊張すると、楓は枕を取って床にポンと置いた

「僕、下で寝るから安心していいよ」

「いやいや、私が床で寝ますよ!」

「女の子にそんな事させられないよ!いいから!」

楓はおやすみと言うと電気を消して毛布をひいた床にゴロンと転がった

「楓さん…かけるものもないし風邪ひいちゃいますよ?」

「くるみちゃんのが薄着だから暖かくしないと…僕はこれくらいが都合いいから」

「どうしてですか?」

「そんなエロい格好したくるみちゃんが隣で無防備に寝ているんだから頭冷やさないと」

(このパジャマ…やっぱりエロいんだ)

少ししてくるみは落ち着けず楓に声をかける

「楓さん?起きています?」

「…眠れないの?」

「はい… あの、私は楓さんのこと信じていますからベッド半分こしませんか?」

「買いかぶり過ぎだよ。99.8%襲っちゃうよ」

「じゃあ電気つけてお話しませんか?」

「…それだとエロい格好が見えちゃう…くそ!苦行だな」

くるみは携帯の明かりを頼りに電気をつけると、持ってきたカーディガンを羽織った

「これでどうですか? 私、なにか暖かい飲み物入れてくるので待ってて下さい」

ドアノブに手をかけると待ってと手を掴まれた

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