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彼女の恋愛

第15章 マーくんと彼女

教室に戻ると菫がニヤニヤ携帯を見ていた

(あれたぶん圭さんだな…)

「くるみー松岡さっきからニヤついてキモいんだけど、どうしたんだ?」

陽が話しかけて来た

「何か良い事でもあったんじゃない?」

「それにしてもキモいな」

「そういえば先週、駅前で圭さんに会ったよ。別れる時に宜しく伝えてって言ったのに言わなかったでしょ」

「いちいち報告する事でもないかなって…なんで?」

「午前中に菫と待ち合わせしていたんだけどトイレ行っちゃって…菫が戻って来るまで菫のお兄さんが一緒に居てくれたんだけど、見た目が少しワイルドだから絡まれてると思って圭さんが声かけてくれたんだよ」

「ぶはっ…マジ?www」

陽が口元を押さえて笑っている

「あとゲーセンで岡校の人に絡まれた時も助けてくれたよ」

「圭がね〜、もしかしたらくるみに気があるんじゃない?」

「それはないよ」

「あいつ気が向かないことにはとことん関心ないから、絶対そうだって」

「ないない!圭さんは菫の方がタイプじゃない?」

「松岡?それこそあり得ないよ。あいつギャル嫌いだもん!中学時代に顔の事で女みてーってギャルのグループにカモられて、性格変わったし」

「それ本当〜?」

いつの間にか菫が話の輪に入ってきていた

「ビックリさせんなよ!お前さっきからニヤついてキモいよ?」

「うるせー!いちいち観察してんじゃねーよ。まぁ、この美貌だから?見たくなる気持ちもわからなくないけど〜」

いつも通り陽と菫の小競り合いが始まり相悟が仲裁して終わったかのように思えたが、菫は席に戻ると目を閉じて考えた



放課後

くるみは小島から聞いた話を相悟に伝えた

「ガスコンロは使用許可とったって。それとコスプレは露出高いのはダメって言ってた」

「次のLHでカフェの種類とコスプレの内容決めた方がいいな。くるみちゃん悪いけど飲食の内容いくつか候補を絞ってきてもらえる?」

「先週言われて考えたリストあるよ」

くるみが相悟にリストを渡すとそれを確認する相悟

「うん、いいね。ただオムライスは厳しいかな」

「メイド喫茶とかのイメージあって外せないかなと思って…そしたら大きめのクッキーに絵を描くってどうかな?」

「それいいね!作り置き出来るからオムライスより良いと思うよ。コスプレも結構絞れてたから次のLHまでに決めよう」

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