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彼女の恋愛

第6章 急展開な彼女

キーンコーンカーンコーン

「ここまでが期末の範囲だからしっかり理解するように!」

固っ苦しい数学の授業が終わった

くるみは期末範囲をノートに書き込み、絶望的に落ち込んで机に突っ伏した

(どうしよう…全然わからない;)

ポンと頭を叩かれて顔をあげると陽が立っていた

「くるみ!飯行こう!」

「陽〜! どうしよう…数学何もわからない!来週から期末なのに!」

「マジか!どの辺?」

「もう足し算も怪しいレベル…」

「…とりあえず飯食って考えようか」

くるみと陽は中庭でお弁当を食べながら期末の対策を練った

「くるみは数学が一番苦手なんだな?」

「数学と理解がダメ…この2つはいつも赤点」

「なら全然問題ないよ♡」

「なんで?」

「俺は理数系が得意だから!くるみが放課後時間ある時とか週末で良ければ教えるよ?


「本当⁉︎ すっごく助かる!!」

「テスト期間は部活もないし今まで淋しくさせた分埋め合わせするよw」

「し…しなくていいよ…」

くるみは恥ずかしがりながらパックの牛乳を飲んだ

陽はえ〜?と言いながらくるみの飲んでいる牛乳を隙あり!と奪った

「ちょっ!溢れる!」

「俺の5㎝身長伸ばし計画に協力して♡」

「や!私の〜」

陽はくるみの牛乳を飲み干してイタズラっぽく笑った

「も〜!なくなっちゃったじゃん!」

「ドクターペッパーあげるから怒らないで♡」

「いらないよ、それマズイもん」

「うまいよ!騙されたと思って飲んでみ?」

「飲んだことあるよ、マズかったし!」

「じゃあ俺が飲ませてあげる♡」

「ちょっと!本当にやだ〜w」

楽しそうに戯れているのを上の教室から村瀬が見ていたのを二人は知らなかった



「くるみ〜帰ろう〜」

「菫ごめん!今日からテスト終わるまで陽に勉強みてもらうの」

「は〜?誰が誰を〜?」

「陽が私を!」

「あいつ教えられるの〜?」

「理数系は大丈夫だって言ってたよ?」

ふ〜んと言いながらニヤっといぢわるな顔をする菫

おまたせ!と陽がくるみの席に来た

「くるみ〜ウチが教えてあげる〜」

「え?」

陽が菫の申し出にムッとする

「いいからお前は帰れ!」

「え〜?ウチ矢川より成績良いんですけど〜?」

「相悟!こいつ連れて早く帰れ!」

状況を把握した相悟はハイハイと菫を連れて行く

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