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彼女の恋愛

第17章 不思議の国の彼女

話の途中で噛みつくようなキスをされてくるみの意識は途絶えた

気を失ったくるみを横向きに抱えてライオンは家を出ようとすると兵士が一人近づいてくる

「報告!他は誰も居ない模様です!」

「そうか…何処かに潜んでいるやもしれん、この家を焼き払え」

「ハッ!」

眠るくるみを愛おしそうに抱きながらライオンは馬車に乗り込もうとしたが、ふとくるみの花冠に目をやるとそれを外し家の方に投げ捨てた

轟々とオレンジに燃え盛る家を背に馬車は城に向かって走り出した

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