彼女の恋愛
第18章 不思議の国の彼女2
くるみは目を覚ますと見知らぬ部屋に居た
大きなベッドに豪華な家具…
意識を途絶える前を思い出し、ここが白の城だと認識した
(たぶんシュンさんのお部屋かな…。先輩と葛西さん、無事かな)
窓に近寄り外を眺めようとしたがガラスに映った自分の格好に驚く
(衣装が変わってる!可愛い♡)
ショルダーがレースになっている白のロングドレスでシンプルだが、一つ一つ丁寧に刺繍が施された高級なものだとわかる
マジマジと見ていたが頭に花冠がないことに気がついた
(先輩がくれた花冠がない…あとマーくんのメモ帳も。貰い物だし見つかると良いんだけど)
部屋のクローゼットを開けると前に来ていたワンピースがかけてあり、ポケットを弄るとメモ帳とペンは入っていた
(花冠だけないな…)
しばらくベットの脇や下を覗くが見つからないので部屋のドアを開けようとすると鍵が掛かっていた
(…鍵はかかってるよね。窓から出られないかな)
窓にもう一度近づいて外を見ると前に城に来た時よりも見張りの数が多く脱出が困難な事がわかった
コンコン
ドアノックが鳴りくるみは用心しながら返事をすると、重いドアが開いた
「こんにちは、くるみ様。お目にかかるのは二度目ですね」
「…どちら様でしょうか?」
「あなた様が白の城に初めていらした時に一度、ご挨拶させて頂きましたが」
思い返すとライオンと話していた兵士っぽい気がする
「シュンさん…じゃなくて、ライオンさんと話していた方ですか?」
「左様でございます。またあなた様にお逢いできて光栄です」
恭しく片手を前に腰をすっと降ろす兵士にくるみも思わずお辞儀をする
「あの、ライオンさんはどちらに?」
「領主様は前線で指揮をとられていらっしゃいます。あなた様のご様子を伺うように申し使わされました」
兵士は整った顔をしていてくるみに近づくと片手を前に出す
どうすればいいかわからず同じように片手を出したくるみの手の甲にそっと口付けをする
「くるみ様はこの世界の創造たる方と伺いました…私は創造主とは勇ましく強いものと思っていましたがこんなにも華奢で可愛らしいとは驚きです」
「いえ、そんな事は…」
くるみはキスをされた事でびっくりしてしどろもどろになっている
兵士は優しく微笑むとくるみの手を握って静かに話した
大きなベッドに豪華な家具…
意識を途絶える前を思い出し、ここが白の城だと認識した
(たぶんシュンさんのお部屋かな…。先輩と葛西さん、無事かな)
窓に近寄り外を眺めようとしたがガラスに映った自分の格好に驚く
(衣装が変わってる!可愛い♡)
ショルダーがレースになっている白のロングドレスでシンプルだが、一つ一つ丁寧に刺繍が施された高級なものだとわかる
マジマジと見ていたが頭に花冠がないことに気がついた
(先輩がくれた花冠がない…あとマーくんのメモ帳も。貰い物だし見つかると良いんだけど)
部屋のクローゼットを開けると前に来ていたワンピースがかけてあり、ポケットを弄るとメモ帳とペンは入っていた
(花冠だけないな…)
しばらくベットの脇や下を覗くが見つからないので部屋のドアを開けようとすると鍵が掛かっていた
(…鍵はかかってるよね。窓から出られないかな)
窓にもう一度近づいて外を見ると前に城に来た時よりも見張りの数が多く脱出が困難な事がわかった
コンコン
ドアノックが鳴りくるみは用心しながら返事をすると、重いドアが開いた
「こんにちは、くるみ様。お目にかかるのは二度目ですね」
「…どちら様でしょうか?」
「あなた様が白の城に初めていらした時に一度、ご挨拶させて頂きましたが」
思い返すとライオンと話していた兵士っぽい気がする
「シュンさん…じゃなくて、ライオンさんと話していた方ですか?」
「左様でございます。またあなた様にお逢いできて光栄です」
恭しく片手を前に腰をすっと降ろす兵士にくるみも思わずお辞儀をする
「あの、ライオンさんはどちらに?」
「領主様は前線で指揮をとられていらっしゃいます。あなた様のご様子を伺うように申し使わされました」
兵士は整った顔をしていてくるみに近づくと片手を前に出す
どうすればいいかわからず同じように片手を出したくるみの手の甲にそっと口付けをする
「くるみ様はこの世界の創造たる方と伺いました…私は創造主とは勇ましく強いものと思っていましたがこんなにも華奢で可愛らしいとは驚きです」
「いえ、そんな事は…」
くるみはキスをされた事でびっくりしてしどろもどろになっている
兵士は優しく微笑むとくるみの手を握って静かに話した