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彼女の恋愛

第8章 夏休みの彼女

とある夏休み、海編

くるみは早朝から菫の家を訪れていた

「くるみ〜! 乗って〜!」

車に乗り込むと菫が紹介した

「兄貴の葵(あおい)と楓(かえで)日大の1年だよ〜」

「初めまして!森野くるみと申します。今日は宜しくお願いします」

「菫、ちょーGJ!」

「こんな可愛いJKと海で遊べるとか…俺のフラグたったね!」

兄の葵は髪は少し長めで髭がワイルドな印象、弟の楓はふんわりパーマで目がクリッとした可愛らしい印象と対照的な双子だが、小麦色に焼けた肌はまぎれもなく菫の兄達だ

「あ、言い忘れてたけどくるみは彼氏いるから〜!」

「ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁっく!」

「oh、ジィィィィィィィザス!」

松岡家はテンションもそっくりだ

「す、すみません」

「いやいや、こっちが夏に浮かれて勘違いしただけだから!でも今度、友達紹介してね」

「あ、はいw」

「このまま直行するの〜? コンビニで日焼け止め買いたい〜」

「ダチ1人乗せていくから後でいい?」

「いいけど、ダチって男〜?」

「ああ」

「ああ…って!せっかくの海に男だけとか…まさか兄貴たちホモ?」

「俺は菫と母ちゃん以外の女なら下は5歳、上は90まで抱けるくらいのドノーマルだぞ?」

「もうそれはノーマルじゃないよ〜」

「葵、そもそも菫は女じゃねーよw」

「それもそうだなw」

笑っている兄貴達に向けて菫がヘアスプレーを撒いた

「お前ぇ!運転中に危ないだろ」

「目がぁ〜目がぁ…」

窓を開けてしばらく走っているとアパートの前に着いた

「うぃーっす。いま家の前」

葵が待ち合わせしているダチと携帯で話している

しばらくすると1人の男性が近づいてきた

「うぃーっす」

「ちっーす!あれ?可愛い子が2人もいる?」

「妹の菫と友達のくるみちゃん、ちなみにJKだから!」

「ども〜」 「初めまして」

「徹マン明けでバックれるか悩んだけど、来て良かったー!しかもこれハーレム席じゃね?」

「あ。すいませんが、後ろに1人でお願いします〜」

「…3列シートなんて消えて無くなればいいのに…」

兄貴達のダチはなんだか憎めない人だ

「内柴良輔(うちしばりょうすけ)でーす!リョウちゃんって呼んで♡」

内柴は坊主に近い短髪に襟付きポロシャツ、デニムの短パンと普通だが、髪の色が金髪だ

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