テキストサイズ

彼女の恋愛

第9章 倦怠期な彼女

今日から2学期が始まる

夏休み後半は陽と自宅デートする事が多くエッチの回数も自然に増えて、くるみは少ししんどさを感じていた

それ以外は特に何の変化もなく気になっていた菫からの連絡もなかった

「くるみ、おはよ〜」

「菫、おはよう」

「兄貴達から伝言でシルバーウィークはBBQしようって〜」

「うん、いいよ」

「即答は意外!矢川と遊ばないの〜?」

ニヤニヤ笑う菫をくるみはキョロキョロ辺りを見回して人気のない階段に連れて行った

「今月は大きい大会あるでしょ? 練習あるからデートも家で会う感じなんだけど最近エッチばかりでちょっと疲れちゃって」

「げ、マジ?w 矢川ぱねぇなぁ〜」

「遠回しに外行こうよって言ってもはぐらかされちゃうの。なんか気持ちがすれ違っててモヤモヤする…もちろん陽の事は好きなんだけど」

「くるみ達みたいな相思相愛でもいろいろあるんだね。私なんか相悟と別れちゃったよ〜」

「え! いつ?」

「一昨日の夜。まぁ、こうなる事は前から解ってたけど…結構ツライ!」

ポロっと溢れた涙を指ですくって笑う菫をくるみは静かに抱きしめた

「くるみ…」

「いまは何も考えないで…泣いていいんだよ」

「…ありがとう。ってかぁ、くるみ…」

菫は抱きしめられておもむろにくるみの胸をつんつん指差した

「おっぱいプニプニだねw」

「こんな時にそんな事言う⁉︎ しかも菫に言われたくないし!」

くるみが呆れて菫を見ると二人で笑いあった

「男を忘れるには新しい恋って言うでしょ?BBQには金髪以外のサークル部員も来るらしいから頑張らなきゃ〜♡」

「そうだね、落ち込んでも仕方ないしね!」

「そうそう♪ 教室行こ!」

菫と手を繋いで教室に戻った

お昼はいつも陽と食べていたがしばらく菫と食べることにした

菫はごめんね〜と謝っていたが、くるみはなぜかホッとしていた

「森野〜! 小島が指導室来いって呼んでるぞ」

クラスメイトに呼ばれハッとするくるみ

「くるみ、小島っちゃんに呼ばれるとか何したの〜」

「夏休みの宿題…わからないとこあり過ぎて空欄だらけだったからかな…」

「も〜!バカなのに真面目なんだから〜。あんなの適当に書けばいいんだよ〜?」

「うっ… とりあえず行ってくる」

くるみは生徒指導室に向かった

コンコンとノックをする

ストーリーメニュー

TOPTOPへ