3月の僕たち
第4章 雑談4
いつの間にか慶矩の後ろに立ったダイが笑った。
「反対だよ山口君。
上出君が、悪い虫は早めに排除してハルちゃんの周りを綺麗にしていたんだよ。
ハルちゃんが上出君の存在に気づく以前から・・・ずっと」
上出君も男の執念で初恋を実らせたクチか?
「ダイさん、それ本当?」
「うん、彰さんからそう聴いてるよ」
「そうなんですか?」
上出君を見るハルちゃんの視線が熱い。
ギャラリーが居ること忘れないでね、ハルちゃん。
―――幼稚園の頃、初恋の由美に似たカワイイ子だと思って、由美に近づく悪い虫のような気がして片っ端から整理していたとは言えない
―――なんて、上出君が内心焦っていることを僕らは知る由もない。
「ああ、まあ・・・」
ちょっと肩を抱き髪にキスをすることで、ハルちゃんの暴走を受け止める。
大胆だな。ホワイトデーで気分が盛り上がっているのかな?
日頃クールなイメージの上出君にこんな甘い一面があると女の子たちが知ったらどう思うだろう。
「反対だよ山口君。
上出君が、悪い虫は早めに排除してハルちゃんの周りを綺麗にしていたんだよ。
ハルちゃんが上出君の存在に気づく以前から・・・ずっと」
上出君も男の執念で初恋を実らせたクチか?
「ダイさん、それ本当?」
「うん、彰さんからそう聴いてるよ」
「そうなんですか?」
上出君を見るハルちゃんの視線が熱い。
ギャラリーが居ること忘れないでね、ハルちゃん。
―――幼稚園の頃、初恋の由美に似たカワイイ子だと思って、由美に近づく悪い虫のような気がして片っ端から整理していたとは言えない
―――なんて、上出君が内心焦っていることを僕らは知る由もない。
「ああ、まあ・・・」
ちょっと肩を抱き髪にキスをすることで、ハルちゃんの暴走を受け止める。
大胆だな。ホワイトデーで気分が盛り上がっているのかな?
日頃クールなイメージの上出君にこんな甘い一面があると女の子たちが知ったらどう思うだろう。