3月の僕たち
第8章 雑談8
「わぁっ!いい匂いがすると思ったらいいことしてるねっ!!」
僕らの近くの窓から野球のユニフォーム姿の学生が顔を出す。
近藤彬史(コンドウアキフミ)1年生。
小さい頃よく慶矩に泣かされていた幼馴染、勉強も見てやったっけ。
上出君とも親しいらしい。
「あれ?上出先輩?何でここに?」
「ああ、まあ、あれの調理要員だ」
上出君がチョコをちらりと横目で見る。
「へぇ、いいなぁ」
「休憩中だろ?コンちゃんも食べてく?」
僕が誘うと、残念そうにつぶやく。
「ん~~そうしたいけど、俺だけ食ってたら先輩にドヤされそうだし・・・バドのみんなの分が減って恨まれそう」
「フルーツならがまだあるからどんどん切るよ」
僕がそう言うと上出君は無言で傍に準備していたカッティングボードでオレンジをギザギザカップ型に2つに切り、果実をスプーンで取り出し食べやすい大きさにカットしてカップに盛り付ける。
目の前で華麗な包丁さばきを披露されコンちゃんは感嘆を漏らす。
「上出先輩、相変わらず器用ですね・・・」
「慣れだよ」
上出君は次にバナナを半分に切り、真ん中に縦の切り込みを入れたかと思うと今度は斜めに互い違いに切り込みを入れた。
少しひねるように折ると綺麗なチューリップのような形になりオレンジの横に並べ、続いてリンゴを手に取ると何人かが寄ってきて上出君に話しかける。
「すげぇ~~うさぎさんとか作れるのか」
「・・・・・・うさぎ・・・これでいいか」
あっという間にできると
「じゃあアレほら葉っぱみたいに・・・」
「ああ、アレな・・・」
カティングボードの上で慎重に何度か切り込みを入れて、指先で少し押して綺麗に形を作る。
上出君が次から次へとフルーツをカットして更に盛り付ける。
お店でパフェの上に乗っているような綺麗なカットフルーツのプレートが出来上がった。
「おおぉぉぉ」
拍手がわく。
僕らの近くの窓から野球のユニフォーム姿の学生が顔を出す。
近藤彬史(コンドウアキフミ)1年生。
小さい頃よく慶矩に泣かされていた幼馴染、勉強も見てやったっけ。
上出君とも親しいらしい。
「あれ?上出先輩?何でここに?」
「ああ、まあ、あれの調理要員だ」
上出君がチョコをちらりと横目で見る。
「へぇ、いいなぁ」
「休憩中だろ?コンちゃんも食べてく?」
僕が誘うと、残念そうにつぶやく。
「ん~~そうしたいけど、俺だけ食ってたら先輩にドヤされそうだし・・・バドのみんなの分が減って恨まれそう」
「フルーツならがまだあるからどんどん切るよ」
僕がそう言うと上出君は無言で傍に準備していたカッティングボードでオレンジをギザギザカップ型に2つに切り、果実をスプーンで取り出し食べやすい大きさにカットしてカップに盛り付ける。
目の前で華麗な包丁さばきを披露されコンちゃんは感嘆を漏らす。
「上出先輩、相変わらず器用ですね・・・」
「慣れだよ」
上出君は次にバナナを半分に切り、真ん中に縦の切り込みを入れたかと思うと今度は斜めに互い違いに切り込みを入れた。
少しひねるように折ると綺麗なチューリップのような形になりオレンジの横に並べ、続いてリンゴを手に取ると何人かが寄ってきて上出君に話しかける。
「すげぇ~~うさぎさんとか作れるのか」
「・・・・・・うさぎ・・・これでいいか」
あっという間にできると
「じゃあアレほら葉っぱみたいに・・・」
「ああ、アレな・・・」
カティングボードの上で慎重に何度か切り込みを入れて、指先で少し押して綺麗に形を作る。
上出君が次から次へとフルーツをカットして更に盛り付ける。
お店でパフェの上に乗っているような綺麗なカットフルーツのプレートが出来上がった。
「おおぉぉぉ」
拍手がわく。