3月の僕たち
第8章 雑談8
「こんなもんでいいか?近藤」
「ええ?俺の分?」
「先輩に見つからないうちに・・・」
僕は苺を一つフォークに刺しハルちゃんが戻しにきたチョコソースのボウルにつけて
「ほらっ」
とコンちゃんに差し出した。
「--?!」
周囲が息をのむ。
「なに?」
一瞬困ったように顔を引いたコンちゃん。
「苺好きだったでしょ?」
と聞くと、バクっと苺を口に入れて
「ン--めぇ。俺もう行く」
と走って行った。
「ああ、がんばってね」
僕は久しぶりに元気なコンちゃんを見送った。
「上出君は本当に何でもできるね。上出君と同居なら食生活は充実してそうだな・・・」
残ったフルーツをフォークで口に入れながら振り返ると、上出君が眉間にしわを寄せて僕を見ている。
「どうかした?」
「山口が・・・」
プスリとリンゴを刺して口に入れようとすると、怒った様子で圭一が僕の手を取ってリンゴをそのまま自分の口に放り込んだ。
「なに?」
「この八方美人がっ!お前釣った魚に餌をやらないタイプの男だな」
「はあぁ?」
意味わかんない。上出君にヤキモチ?
「ええ?俺の分?」
「先輩に見つからないうちに・・・」
僕は苺を一つフォークに刺しハルちゃんが戻しにきたチョコソースのボウルにつけて
「ほらっ」
とコンちゃんに差し出した。
「--?!」
周囲が息をのむ。
「なに?」
一瞬困ったように顔を引いたコンちゃん。
「苺好きだったでしょ?」
と聞くと、バクっと苺を口に入れて
「ン--めぇ。俺もう行く」
と走って行った。
「ああ、がんばってね」
僕は久しぶりに元気なコンちゃんを見送った。
「上出君は本当に何でもできるね。上出君と同居なら食生活は充実してそうだな・・・」
残ったフルーツをフォークで口に入れながら振り返ると、上出君が眉間にしわを寄せて僕を見ている。
「どうかした?」
「山口が・・・」
プスリとリンゴを刺して口に入れようとすると、怒った様子で圭一が僕の手を取ってリンゴをそのまま自分の口に放り込んだ。
「なに?」
「この八方美人がっ!お前釣った魚に餌をやらないタイプの男だな」
「はあぁ?」
意味わかんない。上出君にヤキモチ?