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第9章 〜溺れる日々〜

「…花音の中、…気持ちいい。


……ずっと、繋がってたい。」



直生は息を乱しながらそう言うと、


動かしていた腰を止めた。



彼女の蕾は直生のモノをギュっと締め付けている。



「…花音、俺も限界。……っ、」



直生はそう漏らすと、


止めていたピストン運動を再び始める。



「やだ、直生さん。


…もう、動かないで。


……やぁ、イッちゃう。」



「…花音、俺も…イク。」



直生はそう言うと、


息を乱したまま…限界まで突き上げる。


そうして、二人同時に絶頂に達した。




「あ……、ごめん。



中に出しちゃった……。」



ぎゅっと締め付けている花音の秘所があまりに気持ちよくて、


直生は思わず中だししていた。



「もうっ!


 ちゃんとゴムつけて下さい。


直生さん、会社のトップなんですよ? 


子どもが出来ちゃったら、マズいでしょ?」



珍しく声を荒げた彼女に、


直生は茫然と花音を見下ろす。


そうして、一瞬後……告げた。



「いいんじゃない? 別に。


デキ婚でも……。最近、当たり前になってるし。


稜賀の家は、離婚さえしなきゃ大丈夫だからさ。」



割と恋愛に関して放任主義の両親のことだから、


たとえ直生が出来ちゃった婚をしたとしても反対はしないだろう。



「直生さん、


私はまだまだ二人きりがいいです。」



じっ……と直生を見上げてはっきりとそう言ってくる彼女に、


直生は嘆息をこぼした。


そうして、諦めたように返す。



「分かったよ。


ちゃんと避妊する。」

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