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秘密のアルバイト

第42章 引退DVD2・・・2

俺の最寄り駅に到着。
家まで送ってもらった。


「かずん家ここか・・・
そうじゃかず、またね」

「ねぇ智、よかったら寄ってかないか?
何にも無いけど」

「えっ、いいの?
彼氏に怒られたりしない?」

「智なら大丈夫。
その代わり、雅紀来てるか来るかもしれないけどね」

「雅紀って、かずの幼馴染みって・・・」

「そう。俺んちの鍵持っていて、バイトのシフトによっては、勝手に俺んち来て泊まっていったりするんだ」

「それって、彼氏のほうは大丈夫なの?」

「うん、知ってるからね」


部屋が暗いということは、雅紀は来てないな。


「どうぞ、散らかってるけど」

「お邪魔しま~す」


潤と雅紀以外、入れた男の人は、智が初めてかも。


「今日はありがとう。本当に助かったよ。
あんなこと、初めてだったからさ」

「今までなかったことの方が、奇跡だよ」

「そっかなぁ・・・」

「これから一人で電車に乗ったり、出掛けるときは気を付けないとね。
と言うか、出来れば一人では出掛けない方がいいかもね」

「うん・・・」


こればかりは、気を付けようがない。


「そう言えばかず、かずがこう言う仕事してるのって、彼氏は知ってるの?」

「えっ⁉
いや・・・しっ、知らない・・・よ」

「だよね。知ったら激怒じゃ済まないもんね」


同業者であり、あなたの親友です。
潤も辞めるけど。


「もう少し早く、かずに会えてたらなぁって。
もしかしたら、俺がかずの彼氏になってたかもって。
撮影しながら、そんなことばっか考えてた」

「何か・・・ごめん」

「かずに謝らせるつもりじゃなかったのに・・・
俺こそごめん」


今何となく、社長の言っていた意味がわかった気がする。

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