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秘密のアルバイト

第48章 撮影のあとに

「ねぇかず、本当にどうした?
帰りから様子がいつもと違うけど・・・」

「別に何でもないよ。 
ただ潤に喜んでもらいたいだけだよ」


潤に抱きつくと、体を引き離された。


「潤、嫌なの?」

「嫌じゃないよ。 
でも何があったか、ちゃんと話して」


少しうつむいた。


「潤も智も頑張ってるのに、俺は何も役に立ててないなぁって・・・」

「何言ってるの?
かずだって横山を誘ってくれたでしょ?
ちゃんと手伝ってくれてるじゃないか」

「でも・・・
あいつの事は、正直たまたま相談を受けたから誘ってみただけで・・・」

「たまたまでも、そこでかずが誘わなかったらモデルにならなかったわけだし。
そういうのが大事なんだよ」

「そうなの?」

「それより俺は、かずがモデルを引退して、いつも俺のとなりにいて、俺だけのものでいてくれる、それだけでいいんだ」

「潤・・・」

「もうかずが、今どこで誰に鳴かされているのかって気にしなくてもいい、やきもちやかなくてもいい。
かずの体も色っぽい、エロい姿も俺だけのもの。
あんあん喘がせるのも俺だけ。
それでいいんだ。それだけでいいんだ」

「潤、嬉しい。
俺・・・かずはいつまでも、潤だけの可愛いかずでいるからね」

「俺の可愛い姫様・・・」

「潤、大好き」


姫様と言われることが、今ほど嬉しいと思った事はない。
強く抱き締められキスをした。
舌を絡ませあう長いキス。
初めて潤とキスをしたときのように、体がとけていくかのように、力がぬけていく。
 
唇を離すと、力が抜けてしまった俺は、しばらく潤の胸の中にスッポリとおさまっていた。


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