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~夢の底─

第6章 惜春譜

「─弟どもが、はしゃいでるからよ…、ココット美味かった。また俺にも食わせろ?」リョウクたちの後ろの扉が開く。イェソンとカンインがあらわれる。カンインはシウォンの背中に飛びつく。よろけるシウォン。笑い転げるウニョク。─ひょこっとシンドンが、開け放した入り口に顔を覗かす。
 ……レラの弾ける動きのモカシンの紅いステッチが、鮮やかに見えた。















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