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ありったけの「ありがとう」を君に

第3章 〜知るといつかは〜

映画は待ち構えていたかのように
すぐに上映時間がやってきた。

頑張れ自分.....効果音の鳴るタイミングだけ
耳を塞ぐ準備ができれば大丈夫だ.....

開始15分ぐらいから凍りつくシアタールーム。
周りから泣き声が聞こえるほど序盤から
視聴者を追い詰める怖さ。

すると私が怖がっていることに気づいた理叶君は
私の手をポンポンと叩いて
手をパーにして耳元で

「手貸してみ。」

と言って手を繋いでくれた。

その瞬間からホラー映画が
楽しい映画だと感じたのは私だけなんだろうな。

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